お知らせ

熱中症対策にWBGT計 2022.7.1

夏の作業で一番の注意が必要な「熱中症」。
熱中症予防対策に、WBGT計を活用しましょう。

■ WBGTとは ■
主に熱中症を予防する目的で提案された指標で、単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますがこの値は気温とは異なります。
「気温・湿度・輻射熱」を用いた温度指標(厳密には気流も影響します)となり、人体と外気との熱収支(熱のやり取り)に着目した、体感での熱の強さを表す数値となります。
WBGT値が高い環境では『熱中症』が発生しやすいとされます。

■ WBGT値の計算式 ■
WBGTの説明中にあったように、WBGT値は「気温・湿度・輻射熱」を用い計算を行います。

気温:大気中の温度
湿度:大気中に含まれる水分の割合
輻射熱:赤外線で伝わる熱の事をいい、太陽の熱もこれにあたります。

湿度が高いと発汗による熱の発散がしずらいので、湿度は重要な要素となります。
また、室内か室外かにより計算方法がかわります。室内の場合は気温の要素は計算に含まれなくなります。

【室内の場合】WBGT=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
       (湿度7:輻射熱3)
【室外の場合】WBGT=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
       (湿度7:輻射熱2:気温1)

〇黒球温度とは発熱体や直射日光、地面からの輻射熱を含めた温度のことです。
〇乾球温度とは気温のことです。

■ WBGT値による指針 ■
注  意:25度未満
警  戒:25度~28度
厳重警戒:28度~31度
危  険:31度以上

■ WBGT値が基準値より高い場合の対策 ■
〇作業強度を下げる、継続作業時間を短縮する
 作業計画を工夫し作業強度を下げる、作業時間を短くする、休憩を多くとる。
〇作業環境を「冷やす」
 屋内では冷房や風通しをよくする工夫をしたり、屋外ならテント等で
 直射日光や照り返しを遮るような日陰を作る。
〇カラダを「冷やす」
 目的に応じて「冷却ベスト」や「ファンベルデ」などの冷却グッズを着用する。

弊社ではこのWBGT計を現場監督に携帯してもらい、常時現場作業環境のWBGT値を測る事で作業時間や強度など作業計画の工夫を行い、WBGT値を下げる対策を行っています。

WBGT値低減のほかにも、
・休憩場所の整備  ・熱への順化  ・水分、塩分の摂取
・日常の健康管理、労働者の健康状態の確認 ・労働衛生教育の実施
などの予防対策や熱中症が発症した場合の対応方法や連絡網の周知を行っています。


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